インフルエンザと風邪の違い、検査はどこまで当てになる?
冬に多い発熱や咳の症状では、「インフルエンザか、ただの風邪か」を心配される方が多くいらっしゃいます。目安として、急に38℃以上の高熱が出て、強いだるさ、筋肉痛や関節痛を伴う場合はインフルエンザを疑います。一方で、鼻水やのどの痛みが中心で、熱が軽い、または出ない場合は一般的な風邪の可能性が高くなります。
ただし、症状だけで完全に区別することはできません。そのため、医療機関では「迅速インフルエンザ検査」を行うことがあります。この検査は10~15分で結果が出る便利な検査ですが、100%正確ではありません。
発症からの時間も検査結果に影響します。ウイルスは発症24~48時間以内に最も増えるため、この時期が最も検査で見つかりやすくなります。ただし、発症6~12時間の早い段階でも、すでにウイルスは存在しており、感度は大きく低下しないとする研究もあります。その一方で、発症直後では感染していても陰性になる人が一定数いることも知られています。
日本では、従来よりも感度が高い新しい検査キットが使われることもありますが、それでも検査が陰性でもインフルエンザを完全に否定できない場合があります。特に、高熱や強い全身症状があり、周囲で流行している時期には、検査結果だけで判断せず治療を考えることがあります。
また、子どもは大人より検査の感度が高いことが知られており、研究では小児で約67%、成人では約54%と報告されています。乳幼児や免疫力が低下している方では、ウイルス量が多く検出されやすい傾向があります。
インフルエンザの診療では、検査結果だけに頼らず、症状・経過・流行状況を総合して判断することが大切です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
